「あっという間に帰っちゃった…」




『いいじゃん、別に一生の別れってわけじゃないんだから』




だって…おばさんは
本当にモノの数時間しかいなかったんだよ?




「仲良くなれそうだと思ってたのに…」




『はぁ…また会いに行けばいいんだから』




そうなんだけど…



「気になってたんですけど…
お母さんと会うのに何を覚悟しなきゃいけなかったの?」




『いや…俺と親父に対して色々とすごいからさ』



って、先輩はお母さんからもらった
ペアのズボンを指差した



「あー…なるほど…!」




『ま、家の親の話はいいとして勉強するぞ』





そのあとは何時ぞやの家庭教師のとき以上にスパルタになった先輩に夜遅くまで教わった