「瑠璃ちゃん?」
大好きな人の声が聞こえた。
あたしは瞳を開けた。
「…」
「瑠璃ちゃん?!」
「先生…?」
そうだ、あたし…夜中に目が覚めて、それから苦しくなって、その後…
「良かった。…本当に良かった。」
小西先生は何度もそう言った。
あたし、まだ死んでないの?
「あたし…生きてるの?」
「生きてるよ。瑠璃ちゃんはちゃんと生きてる。」
「って事は、あたし、助かったんだ…」
「そうだよ。」
小西先生は迷子の子供がやっとお母さんに逢えたような顔をしていた。
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