オレ達だけの教会に辿り着いたのはそれから暫くしてからだった。
というのも、瑠璃が途中に咲いてる百合を嬉しそうに見てるものだから、ついついゆっくりと歩いてしまう。
そんなこんなで着くまでには小一時間程かかった。
「やっぱり綺麗だね。」
着くなり瑠璃が言った。
「当たり前だろ?オレ達の教会なんだから。」
「そうだよね。」
瑠璃はまるで遠くに何かあるような目で辺り一面を見回した。
「瑠璃は本当に百合が好きだな。」
「…」
「瑠璃?」
「ご免。ちょっと考え事しちゃって、もう1回言って?」
瑠璃は凄く愛くるしい甘え顔で言った。
オレの口元は自然と綻んだ。



