先生がくれたもの~運命に導かれて~



「オレは…どうすればいいのですか?」


分からなかった。


瑠璃がオレを忘れらたら…


「大丈夫ですよ。」


「でも!」


「たとえ、瑠璃ちゃんの記憶から消えたとしても、小西先生のことは分かると思いますよ。」


「どういう意味ですか?」


「何て言うんでしょう。はっきりとしたものでなくて、感覚的に分かるというのでしょうか。」


そう言って、木場先生は優しく微笑んだ。


オレはその笑顔に救われたのだった。