瑠璃の誕生日から、なんと1週間がたった。


つまり、


瑠璃は自分の寿命であると聞いていた3ヶ月を越したのだった。


木場先生は将に奇跡だと言った。


他の看護婦さん達も全員がそう言った。


そしてオレも、そう思う。


だが同時にオレはこうも思う。


瑠璃は、何時死んでもおかしくない。


もしかしたら今日の月を見る事も叶わないかもしれない。