「オレは純っ呼んでほしいのに。」


「…」


「純って呼んで?」


「ヤダ…」


「…何でだよ?」


「だってなんか、…変な感じ。」


「何時までも名前で呼んでくれない方が変な感じな気がするのはオレの気のせい?」


「…」


「瑠璃、」


先生は話しかける。


甘えた顔と


甘えた声で。


こんなんじゃ…


「純…」


恥ずかしい…


メチャクチャ恥ずかしい…


だけど


「よく出来ました。」


そう言って先生はあたしの頭を撫でてくれた。


満面の笑みで。


それだけであたしの羞恥心は何処へやら。


少しの照れと嬉しさしかなかった。