「…本当の事を言いますと、先程私は違う病院から来たと申しましたが、実はアメリカにいたんです。」
「アメリカ?」
「はい。日本に来るまでは、ずっとアメリカの大学で医師として働いていたした。つまり、私は瑠璃さんを助ける為に日本に来たのです。その目的を果たす為なら他の病院でも構わないと思っております。」
それからほんの少し間が空き、再び先生が口を開いた。
「今回の事は、誠に申し訳なかったと思っております。ですが、このままでは瑠璃さんのお体が危ないのです。新しい病院はこちらでもう手配しております。ですから、どうかもう一度、私に瑠璃さんを任せてはいただけないでしょうか!」
すると今度はお父さんの声が聞こえた。
「頭を上げて下さい。」



