「私はもうあの病院の医者ではございません。」
「何?」
え…?
「私は瑠璃さんが退院なさった次の日に、辞職いたしました。」
…
嘘…
先生病院やめっちゃたの?
…
あたしのせい?
「…何故そんな事を?」
「私はこの病院に来るまで違う病院にいました。そして、あの病院に呼ばれました。瑠璃さんの担当医であった医師が次々に逃げていったのはご存知ですよね?」
「あぁ、」
「実は私の前の担当医の医師が私の先輩でして、その先輩が私に“瑠璃さんの担当医”としてあの病院に来るように言ったのです。」
「そうだったのか。」
「はい。ですから私は、…瑠璃さんを助けられないならばあの病院にいる必要など無いのです。」



