「あ、あの…み、水無瀬瑠璃です。」 「瑠璃ちゃんか、可愛い名前だね。」 … 何この感覚? 「あ、ありがとうございます。」 なんか… ドキドキする。 噛みまくってるあたしに、小西先生は言った。 「そんなに緊張しなくていいんだよ。もっと楽にして。体にもあんまり良くない。」 「はい。」 「じゃあ、午後の検査の時にまた来るね。その時はあんまり噛むなよ。」 「はい。」 「じゃあね。」 小西先生は病室を出ていった。