それからオレは、これで良かったのかと自分に問いかけた。


だが、間違ってないとすぐに確信した。


きっと今の森上響子だったら群がる男も多いだろうし、きっと彼奴の運命の人って奴を見つけるだろう。


そしてオレは…


目の前で眠っている少女を見下ろした。


もしオレにも運命の人がいるなら、それは瑠璃なのだろう。


根拠なんかは無い。


だがこれも間違っていないだろう。


オレは自分の眠り姫のおでこに静かに唇を落とした。