2人で海を眺めていると、

「早苗。お前子供ほしい?

俺は早苗が大学をちゃんと
卒業してからでもいいと
思っている。

慣れない海外生活。
大学もある。

両立は大変になるし、
俺は傍にいるだけで
いいんだ。」

「ごめんね。
私辛かったの。

真理が妊娠をした事に
羨ましいかった。

知ったときは嬉しいような
悲しいような
複雑な気分だった。」

「俺は大学生活をきちんと
満喫したかった。

出来ないように気も使った。
出来ても結婚している。

けど、
きちんと大学を卒業して
欲しい。

もし出来て途中で辞めるのなら、
卒業してから作ればいいと
思っていたから。」と

純の気持ちも考えないで、
自分の思い込みで
純にも辛い思いを
させていたかも知れない。