「ごめん、今こんなんしかなくて…」
そう言って、優はあたしにミネラルウォーターのペットボトルを渡してくれると。
あたしの隣へと腰かけた―…。
その瞬間――…
ドクンッと心臓が跳びはねて。
さらに緊張感が高まってきてしまうあたし…。
だって…
シーンと静まり帰った部屋に、ふたりきり…。
こうしてベッドで、隣同士に座っているなんて…。
このシチュエーション…
緊張しないわけがないよ…。
この緊張感を、すこしでも紛らわしたくて。
さっそく、貰ったミネラルウォーターを喉に流し込む…。
「…テレビでも、付けるか?」
「う…うん」
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