トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜


その瞬間――…



「えーーっ!!?」

だの

「うそだろーっ!!?」

だの


みんなの叫び声が響き渡ったのは、言うまでもない。



「えっ?えっ?
もしかして別れてからもお互い好きだったとか!?」

奈津は頬を紅潮させ、興奮しながら、あたしたちのことを肘で突いてくる。



「―……っ…」


あたしはなんだか恥ずかしくなってしまって、否定も肯定もできずに、俯いてしまう。




「きゃ〜ッ!!図星なんだっ!?
美衣ってば照れちゃって可愛い〜♪」


興奮しながら冷やかしてくる奈津のせいで。
あたしの顔は、火がついてしまったように熱くなる…。





「優も、ホントよかったな♪」

そう言って、淳也は優の肩をポンポンと叩くと。
ニッと真っ白な歯を見せ、満面の笑みを浮かべている。




「そうやって二人並んでると、なんかあの頃に戻ったみたいだよね〜!

やっぱりふたりは、お似合いカップルだよ♪」

奈津もそう言ってはしゃぎながら、あたしたちのことを喜んでくれている。



「美衣、よかったね!
今度こそ絶対に、優を手放したらダメだからね!」

なんて、凜もにっこり笑ってくれていて。




「うん、わかってる」

あたしからも、自然と笑顔がこぼれ落ちる。




みんながあたしたちのことを、こんなにも喜んでくれていて。

祝福してくれていて。




幸せな気持ちが
胸いっぱいに広がっていく――。





だけれど…

このことが引き金となり



後に、とんでもない事件を引き起こしてしまうことになるなんて…。



この時のあたしたちは

知る由もなかった―…。




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