「握手会で美衣に会ったら…
抑えてた気持ちが
もう我慢できなくなってた…。
どうしてもまた、美衣に会いたくなって…。
それで…
淳也に連絡して、今回の飲み会を企画してもらったんだ…。
淳也には、美衣のことを話したら、"協力してやる"って言ってくれてさ。」
…そうだったんだ。
「俺はまた美衣に会うことさえできれば、それだけで充分だと思ってたんだ…。
だけどまさか…
美衣も、今でも俺のことを好きでいてくれてたなんてな…。」
優はそう言うと。
呼吸をするのが苦しいくらいに
あたしをキツく、抱きしめた――…。
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