「自分から優をフッておいて、今更こんなこと言うなんて… あたしってば、自分勝手すぎるよね… ごめ…っ…」 ―…………!! ―…えっ!? ふわっと香る、優しい香水の香りと共に…。 体には 温かいぬくもりを感じて―…。 骨ばっているけれど逞しい胸板に顔がくっついて―…。 そこからは、一定のリズムを刻む、心臓の鼓動が聞こえてくる…。 そして 背中に感じる、力強い腕――…。 もしかして、あたし… 優に 抱きしめられてるっ―!? .