だけどね、優…。


あたしは優に

謝らなければいけないことがあるの―…。




「優…ごめん…。

優はあたしとの約束を守ってくれたのに…。

あたしは優との約束を
守ることできなかった…。」


「…どういうこと?」


優は、あたしの言っている意味がよくわからないようで、表情を曇らせ、あたしの顔を覗き込んだ。




「あたしは…

優の1番のファンにはなれなかったの…。

ごめんなさい…。」



「…え…?」



「あたしね、優をテレビや雑誌で目にするたびに…

優がますます遠い存在になっていってしまう気がして…。

心の底から、応援できない自分がいたの…。

そんなの、1番のファンだって言えないでしょ?」



「…美衣…」

優は切ない瞳をして
あたしを見つめている…。


だけどね、優…。



「あたし…、

これからも1番のファンにはなれそうにないよ…。」


「…どうして?」



だって、あたしは―…



「あたしは今でも…

優のことが…



大好きなんだもんっ…!」



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