「さっき足元フラつかせてたから、どっかで倒れてないかって心配でさ。
気分は大丈夫か?」
深く被る帽子から見える、優の心配そうな表情…。
もしかして―…
あたしを心配して
わざわざ来てくれたの―…?
あたしの鼓動は、さらに加速していく…。
「少し酔っ払っちゃったみたいで…
あっ!でも全然、大丈夫だよ!
ごめんね、心配かけちゃって…」
「そっか、ならよかったよ」
そう言って、優は安堵の表情をみせた。
その優しい笑顔に
あたしの胸はドクンッと跳ね上がる。
優に心配してもらえて
うれしい―…。
やっぱり優は
優しいよね――…。
温かい気持ちが
胸いっぱいに広がっていく―…。
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