トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜


だけれど、案の定…



「あたし…トイ…レ…っ、きゃッ…!!」


立ち上がった瞬間に足元がふらつき、よろけてしまった。


「ちょっと美衣、大丈夫!?」

隣に座る奈津があたしに手を差し延べてくれている。


「えへ…平気平気…♪」

調子にのって
少し飲みすぎちゃったみたい…。



「だから言ったのにー!
あたしトイレまで付き添うよ」

紗菜がそう言ってくれたけれど…


「ありがと。
でも、ほんと大丈夫だから」

そう言って、足元をフラつかせながら、部屋を出ると。

廊下ですれ違った店員にトイレの場所を尋ねて、トイレまで案内してもらった。



便座に座ると

あたしは自分のほっぺたをつねってみた。


「痛っ…」

頬に感じる鋭い痛みが、今日の出来事は、けして夢なんかではないということを、教えてくれる。



またこうして
優に会えるなんて―…



あたしの頭には

"運命"という二文字が浮かび上がった―…。



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