「いや〜、おまえはよくここまで頑張ってきたよ!
まぁ、今日は久しぶりに会えたことだし、飲もうぜ!」
淳也は、しんみりしてしまったこの空気を吹き飛ばすかのように、明るく振る舞ってくれている。
「そうだよ、俺はこんな有名人が友達で誇らしいよ!」
「よっ!イケメン俳優♪」
なんて調子で、男子メンバーのおかげで、また明るい空気へと切り替わった。
少しずつ
あの頃のあたしたちに戻れたような気がして。
なんだか懐かしくて…
とても心地よくて…
お酒はあんまり強くないくせに。
なんだか今日は、すっごく飲みたい気分になって…。
「あたし、カシスオレンジお変わり〜!」
「えー?美衣お酒弱いのに大丈夫ーぅ?」
そんな紗菜の心配にも耳を貸さず…
「大丈夫、大丈夫〜♪」
だって、このメンバーといると
ほんとに楽しいんだもん!
お酒の力もあってか
いつの間にか、優への緊張もほぐれてきていた―…。
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