トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜


優はその問いに対して、ゆっくりと答え始めた―…。



「ほんとはずっと…
みんなに会いたいと思ってたよ…」



その言葉に

なぜだかあたしは、ビクンッと反応をしてしまった…。




「俺が想像してたより、この業界は厳しくてさ…。

なんで俺は、こんな大変な世界に足を踏み入れちゃったんだろう…とか、フツーの生活に戻りたい…とか、ぶっちゃけ最初の頃はそんな甘えたことばっか思ってたんだよね…。」



「―…………」


みんなは静かに
優の話に耳を傾けている―…。




「だけど、自分で決めた道だし…。

俺はこの世界で頑張るって約束したから…。

だから、それなりの成果を出すまでは…
みんなには会わないでおこうって、そう決めてたんだ…。」




"約束"って……

もしかして…


卒業式のあとに

あたしと指切りをしたときの…?

あの"約束"のこと…?





その約束を果たすために。

優はここまで

たったひとりで闘い抜いて

走り続けてきたの―…?





そう思ったら

あたしの胸はキュッと締め付けられて、苦しくなった。





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