「今回の飲み会は…
俺が淳也に連絡して企画してもらったんだ」
…うそ…!?
「そうだったのか?」
みんなも優からの意外な発言に、少し驚いている。
だって…
優は卒業してからというもの、一度たりともあたしたちの集まりに顔を出すことはなかったから。
「みんなを驚かせたくてさ。それで当日までは、俺が来ることは秘密にしておいてほしいって…
淳也にお願いしたんだよ」
そうだったんだ…。
「なるほどね〜!
だけど、なんでまた急に?」
奈津が不思議そうに尋ねた。
…そうだよね。
この2年もの間…
優はあたしたちと連絡をとることもなければ。
会うこともなかったのに。
それなのに
どうして―…?
どうして
今になって…
あたしたちの前に
現れたの――…?
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