トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜


その時…

「ごめんっ!遅れたっ!!」

と、優の背後から章司が現れた。



「…って…、優っ!?」

遅れて来た章司も、優に気付くと、びっくりしている。



「おう!久しぶりだな、章司」

優は章司に笑顔を向けた。


「よしっ、これで全員揃ったことだし!始めるかっ!

ほら、突っ立ってないでふたりも早く席着けよ!」


ずっと優の後ろに立っていた淳也が、ふたりの背中を押した。


「今日の主役は優だから、おまえはここな♪」


そう言って、淳也は

あたしの目の前の席を指差した。



「―………!!」



えっ…!?

優があたしの前っ…!?




まっ、待ってよっ!!




目の前に優がいたら…


あたしの心臓が
持たないってばーっ!!!




ひとり動揺するあたしを余所に



「おう!」と笑顔の優は、なんのためらいもなく、座布団に腰をおろしている。



「―………!!」



――…信じられない。





あんなに毎日


会いたくて会いたくて
仕方がなかった人が―…



今、こうして自分の目の前にいて。

手を伸ばせば、すぐにでも触れることができる距離にいるなんて―…。




信じられないよ―…



まるで、夢でも見ているみたい…。





ねぇ?

もしかしたら――…




こういうことを

"奇跡"と呼ぶのかな―?




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