「実はこの写真集にはさ、 "ある秘密"が隠されてるんだよね…」 「…秘密…?」 「そっ。 俺にしかわかんない秘密。 だけどその秘密に唯一気付ける人が一人だけいる。」 そう言って、悪戯に笑う優。 「その一人っていうのは…誰なの?」 と、首を傾げると…。 優はあたしの鼻の頭を、人差し指でチョンチョンと突いてくる。 「…えっ?…あたしっ!?」 「正解っ。 その秘密がある場所を見付けてみて?」 ―…って言われても…。 一体、この一冊のどこに どんな秘密が隠されているっていうの――…? .