―ピンポーン…
まだ数える程度しか来たことがない、優の部屋…。
インターフォンを押してから、しばらくドアの前で待っていると…。
中からガチャッと鍵が開く音がして。
ドアがほんの少しだけ開いた。
「…??…入るよ〜?」
ドアノブを自分の方へと引くと…
中からはパンパンッ!と、クラッカーの鳴り響く音がして…
いきなりのその音にビックリしたあたしは
「キャッ!」と小さな悲鳴をあげた。
次の瞬間―…
「メリークリスマスッ!!」
と、とびきりの甘い笑顔を浮かべた優が現れた―…。
頭にはサンタの帽子を被っている。
「びっくりした〜!
ってか、優コスプレ?
その帽子可愛いね♪」
「だろっ?
今日、スタイリストさんからもらったの♪」
なんて、ニッと白い歯を見せながら、可愛い笑顔を浮かべている。
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