「いいじゃんねぇ〜、握手くらいしてくれてもさぁ!」 「だよね〜! 周りに気付かれれば、こうなることくらいわかってんだからさぁ! だったら最初から人混みが多い、こんなトコに来んなよって感じじゃな〜い!?」 背後から聞こえてくる、さっきの女の子たちの会話が胸を痛める…。 優にも聞こえているハズだけれど…。 優は何も言わず、顔色を変えることもないまま、あたしの手を引き、歩き進んでいく―…。 .