―――――――― ―――――… 何日ぶりだろう…? こうして外出するのは…。 「…いってきます」 久しぶりに吸う外の空気は、すっかり乾燥していて。 息を吐くたびに、白い息が現れては消えていく…。 肌にあたる風が、痛いほどに冷たくて…。 あたしは首に巻いていた淡いピンク色のマフラーで、口元まで隠した…。 季節はもうじき、冬本番を迎えようとしている―…。 .