【紗菜ね…、
美衣に対して異常なほどの嫉妬心を抱いてた…。
そんな醜い感情が、自分をどんどん支配していって…。
もう自分でも、自分をコントロールすることができなくなってた…。
そんな自分が怖くて…。
そんな醜い自分が、嫌で嫌でたまらなくて…。
それなのに、自分をどうすることもできなくて、もがき苦しんでた…。
どうしたらこんな感情から解放されて、ラクになれるんだろうって考えてたら…。
バカな紗菜は
優からも美衣からも、おもいっきり嫌われて…。
今までの関係を、修復不可能なくらいに壊してしまえば…
なにもかもすべて、終わりにできると思ったんだ…。
だけど…
紗菜に残ったものなんて、押し潰されてしまいそうな位の、"罪悪感"と"後悔"だけだった…。
ますますこんな自分を嫌いになる一方で…。
許せなくなるだけだったよ…。
こうなってみて初めて、自分の犯してしまった罪の大きさに気がつくだなんて…
遅すぎるって話だよね…。
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