トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜


そんなあたしに、奈津は優しく微笑んでくれると。



「いいんだよ、それで。」


そう一言…

優しい声で言ってくれたんだ―…。



「…奈津…」


奈津のその一言に

あたしは救われたような気がした…。



「紗菜が、本当に美衣のことを友達だと思っていないなら…。

今日だってあたしに

"美衣に酷いことして傷付けちゃった…どうしよう…"

なんて、泣きながら電話なんてしてこないよ…。」



「…え?」


紗菜が…?





「本当に友達だと思っていないなら…

紗菜の性格からして

周りなんて気にせず…
美衣に遠慮なんてせず…

自分の気持ちも伝えることなく、身を引いたりなんてしない…。

意地でも、真正面から優を振り向かそうとしてたはずだよ…。」



「―…………」



「紗菜は…、

相手が美衣だったから。

だから、自分の想いを誰にも明かすことなく…。
諦めようとしてたんだと思うよ…。」






その言葉に

あたしの瞳からは涙が溢れ出して、止まらない…。








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