「…奈津のせいなんかじゃないよ…。」
そう…
奈津は何も悪くなんてないんだから。
だから、自分を責めることなんて全くないんだよ…。
「あたしは…
紗菜の気持ちにすら、気付いてあげることできなかった…。
あたしは知らない間に、紗菜のことをいっぱい傷付けちゃったの…。」
「…美衣…」
「…今回のことは、身近な誰かがしたことなんだってことはすぐに解った…。
でも、最近撮ったプリクラだけは誰にもあげた覚えがないし、どうやってあの画像を入手したんだろうって、考えてたの…。
でも、そのプリクラを撮ってから、流出するまでの間に会ったのは紗菜だけで…。
もしかしたら!って思って…
あたしの携帯の送信メールの履歴を確認したら…。
今回流出したプリクラ画像が添付されたメールが、紗菜のアドレス宛に送信されてたの…。
たぶん、あたしがトイレに行ってる間にでも、あたしの携帯から自分宛に送ったんだと思う…。
それを見付けた時…
信じられなかったし、信じたくなかった…。
どうして?
なんのためにこんなことしたの?…って…。」
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