「でも…
ほんとの辛さはここからだった…。
毎日毎日、目の前で仲良さそうな二人を見せつけられて…。
紗菜の気持ちなんて知るはずもない美衣は、平気で優の話や相談とかしてくるしさぁ…。
腹の中は、嫉妬で煮え繰り返ってるっていうのに、応援してるフリまでしなきゃなんないし…。
もうね、学校辞めてやろーかと思ったよ。
こんなに辛い思いするために、この学校に入ったわけじゃないのに…って。
一秒でも早く、優と美衣が別れますように…って、毎日そればっかり願ってた。
2年に進級して、優と美衣と別のクラスになれた時は、心からホッとしたよ…。
これで、あの辛い日々から解放される…ってね。」
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