トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜


「…でも、高校生活しょっぱなから、男絡みで友達と揉めて、やっていきずらくなるのもヤダったし…。

今ならまだ忘れられる…

そう自分に言い聞かせて、優のことは諦めようと思った…。

優を忘れるために、コクってきた男と付き合ってみたりもしたけど…。

でもやっぱり、優よりいい男なんていなくて…。
誰と付き合ったって、優と比べちゃうだけで…。

忘れられるどころか、想いは強くなるばかりで、ますます辛くなっていく一方だった…。

なにより、優とは同じグループだし、嫌でも毎日顔を合わなきゃいけないわけで…。
そのたびにドキドキしちゃってる自分がいてさ…。

忘れたいのに…
諦めたいのに…

どんどん好きになってくばっかりで…。

いっそのこと、もう自分の気持ちを伝えちゃおうかなって思ってた矢先…

美衣から『優と付き合うことになった』って聞かされて…。

もうね、笑うしかなかったよ。

あまりのショックで、食事も喉通らなくなっちゃうしさぁ…。」



「―…………」



あたしや優が知らないところで…。


紗菜に、そんな辛い想いをさせてしまっていたなんて…。





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