「自分の好きな男と付き合ってるヤツのことを… 友達だと思えるわけがないでしょ?」 ―…………!! 自分の…好きな男…? ドクドクと、さらに加速する胸の鼓動…。 「―…………」 やっぱり… そうだったんだ―…。 紗菜の好きな人は… 「…紗菜は、ずっとずっと… 優が好きだった…。 美衣よりもずっとずっと前から… 優のことが、大好きだったのに…。」 悔しそうにキュッと結ばれた唇…。 瞳には、うっすらと涙が溜まっている…。 「紗菜…」 .