トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜


「だからぁ〜…

それやったの、紗菜だって言ってんの。」




…やだ…

…やめてよ…。



そんなのヤダよ…!






何かの間違いであってほしかったのに…。


嘘でもいいから、否定してほしかったのに…。




疑惑から真実へと変わった今…



あたしの心は、ギュッと鷲掴みされたように

苦しくて…

痛くて…

呼吸さえするのが辛くて…



「ちょっと泣かないでよ〜」


溢れ出す涙は次から次へとこぼれ落ち、頬を濡らしていく…。




「紗菜のおかげで、優の彼女は白崎聖花じゃないってことが、世間にも明らかになったわけだし?
優に交際宣言までしてもらえて、美衣の存在を決定付けてもらえたんだから、美衣ラッキーじゃんっ!
むしろ紗菜に感謝してもいいくらいだと思うんだけど〜ぉ?」



「―……っ…!!」




"バッチーン!!"




「いったぁ〜ッ!!

何すんのよっ!?」


キッと鋭い瞳であたしを睨みつけ、左頬を手でおさえている紗菜。




あたしは、紗菜の頬をおもいっきりビンタしてしまっていた―…。



「―…………」



叩いてしまった右手はジンジンと痛み、熱を持って熱い―…。




「…ひどいよ…

ヒドイよ…紗菜……」



拭っても拭っても、止まってはくれない涙…。


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