あたしたちの間には重く冷たい空気が流れていて…。
この場から今すぐにでも逃げ出したくなってしまうほど…
とても居心地が悪い…。
こうなったら…
「…じゃあ、
単刀直入に聞くけど…」
ストレートに聞いてしまおう―…。
「ん?なぁーにぃ?」
あたしを映すその目は…
やっぱり凍り付くように冷たくて…。
視線を反らしたくなってしまう自分をグッとこらえ、あたしも真っ直ぐに見つめ返した―…。
そして…
自分の中で覚悟を決めると…
重たい口を開いた―…。
「…週刊誌に、あたしと優のことを話したのも…
ネットに、プリクラを流したのも…」
声が…
体が…
心が…
震え出して止まらない…。
「―…………」
だけどあなたは…
顔色ひとつ
変えたりしないんだね…。
「…紗菜…」
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