待ち合わせ場所の近所の公園…。




気持ちばかりが焦って…

待ち合わせ時間まであと30分もあるというのに、あたしはすでに到着してしまっていた―…。




あたしは近くのベンチに腰をおろす。


「…ふぅー…」


緊張のせいで、さっきから深呼吸ばかり繰り返している…。



空を見上げれば、どんよりとした灰色の雲が、空一面を覆っていた。



なんだか…
今のあたしの心を現してるみたいだ…。



今にも雨が降り出しそうな天気のせいか、公園にはあたし以外誰もいなかった…。





心臓の鼓動と共に、時を刻んでいく―…。





…まず、
会ったらなんて言おう…?



とにかく会うことしか考えていなかったあたしは、今更ながら戸惑っていた。



そうこうしてる間にも、待ち合わせの時間は刻一刻と迫ってきている―…。




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