…どうか…


どうか…あたしの予想が

当たりませんように―…。





祈るような気持ちで、携帯の送信メールをチェックするその手は、プルプルと震えている…。



恐いよ―…。





どうか…お願いっ…!

見つからないで…!!






携帯のボタンを押す手に力が篭る―…。







だけれど…




そんなあたしの願いも虚しく――…





「―…………!!!!」





…う…嘘でしょ…!?





そのメールを見つけてしまった瞬間…




まるで砂の城が崩れていくかのように…

今まで築きあげてきたものすべてが


音を立てて
崩れ落ちていく――…。






信じたくない現実を突き付けられ。


あまりのショックに、言葉も出ない…。


言葉の代わりに、瞳から込み上げてくる涙は…


握りしめていた携帯と共に、床へとこぼれ落ちていく―…。





信頼してたのに…。

友達なのに…。

大好きなのに…。






それなのに

どうしてよ――…





どうして…

こんなヒドイこと――…




「…っうっ……」




溢れ出す涙…。

溢れ出す哀しみ…。



溢れ出す感情を

抑えることができない…。




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