「それに、あたしは迷惑だなんてこれっぽっちも思ってないよ?

優が芸能人だってことも全部ひっくるめて
あたしは優が大好きなの…。

だから、お願い…。
自分を責めたりしないで…?」



「…美衣…。

ありがとな…
俺、どうかしてたわ…。
ヘンなこと言って、ほんとごめん…」



「…優…」



「むしろ、美衣との交際宣言ができるいい機会だし…。

俺は自分の素直な気持ちを言うつもりだよ。

でも、マスコミやまわりからなんかあった時は、すぐ俺に言えよ?」



「うん…」






あたしは優と一緒なら

大丈夫…。




だけれど


不安を拭い去ることはできなくて…。



あたしの心臓は、いつまでもドクドクと鳴り響いていた―…。






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