「…実は…、
あたしもそのことで、優に電話しようと思ってたところなの…」
「…え?
美衣も知ってたのか…?」
「うん…。
さっき妹から聞いて、びっくりした…。
優の大ファンの友達からもメールがきて、相手のコがあたしに似てるって言われちゃうし、ドキッとしちゃったよ…」
「…そうだったんだ…。
一体、誰がそんなことしたんだろな…。
美衣は、心当たりとかあるか…?」
「ううん…全然…。
最近撮ったプリクラは誰にもあげてないし…。
昔のプリクラだって、凛や奈津や紗菜たちにしか…」
―…………!!
その名前を口にして、ハッとした――…。
まさか……!?
嫌な予感と共に、バクバクと音を立て騒ぎ出す心臓…。
「…どした?」
―…だけれど
なんの証拠もなければ
なんの根拠もない…。
「ううん、なんでもない…」
それなのに
一瞬でも、大切な"友達"を疑ってしまったあたしは
最低だよね――…。
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