トップ★シークレット〜あたしの彼氏は芸能人〜



そして、意を決して事務所の中へと足を進めると…。


まわりにいるスタッフたちが、優と長井さんに向かって「おはようございます」と挨拶をしてくる。


そしてその視線は、直ぐさま、優の隣にいるあたしへと向けられた…。



あたしは「こんにちは」と言って会釈をすると。


軽く会釈は返してくれたものの、無表情のまま、痛い視線を送られ続けている…。


「―…………」



なんだかすごく、居心地が悪くて…。


胃がキュッと締め付けられたように、痛くなる…。




『早くこの場から去りたいよぉ〜…』

と、心の中で強く念じていると。




黒のスーツを着て、艶のある綺麗な黒髪を一つに束ねてた女性が、あたしたちの元へとやってきた。


「お待ちしておりました。ご案内致します。」


そう言われて、あたしたちは奥の応接室へと通された―…。




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