「…美衣…
すっげぇー会いたかった…」
―…………!!
―…えっ…!?
思いもよらぬ、優からの第一声…。
そして
それと同時に
抱き寄せられたあたしは。
この予想外な展開に、パニック寸前だ…。
「なかなか会えなくて、美衣に寂しい思いばっかさせちゃってたし…。
それに今回のことも…
美衣を傷つけちゃったよな…?
ほんとにごめんな…。」
そして優は、さらにキツくあたしを抱きしめる…。
静かに首を左右に振るものの…
気を抜いてしまった瞬間に涙腺が緩み、あたしの瞳からは涙が込み上げてきてしまう…。
そして優はそっとあたしの体を離すと。
「…こんなになるまで美衣を泣かせて…
悲しませて…不安にさせて…
ほんとにごめん…。」
そう言って、すまなそうに謝ると。
あたしの腫れきってしまっている瞼を、指の腹でそっと撫でた。
「―………!」
優の綺麗な顔が近くにあって。
胸の鼓動は早くなるばかりだ…。
「…昨日も、何度も電話もらってたのに…。
連絡できなくて、本当ごめん…。
でもこのことは、どうしても直接美衣に会って、ちゃんと話したかったんだ…。
だから今から全部話すから…聞いてくれるか?」
切なそうな優の瞳…。
再びバクバクと暴れだす心臓の鼓動…。
あたしは覚悟を決めると
静かに頷いた…。
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