「どうぞ、乗ってください」 と、長井さんは後部席のドアを開けてくれて。 「ありがとうございます」と、長井さんに軽くお辞儀をしてから、後部席の中へ目をやると…。 ―…………!!! そこには… ずっと会いたくて仕方がなかった 愛しい人の姿があった――…。 「久しぶりだな、美衣…」 その顔を見ただけで、胸がギュッと締め付けられて、熱くなっていく…。 .