「…う…うそ……」
これって…、
夢じゃないよね…?
聞き間違いじゃないよね…?
なんて、頭の中では夢と現実の確認までしてしまって。
信じられなくて、瞬きすらできずに驚いているあたしに
「ほんとだよ。
もうずっと前から…
入学式で初めて美衣を見たときから…
ずっと美衣のことが好きだった。」
そう言って、ほんのりとピンク色に染まる優の頬…。
まさか、お互いにあの日から惹かれ合っていたなんて…。
なんだか幸せな夢でも見ているみたいで…。
「…う…うれしい…」
「みっ、美衣!?
泣くなって…!」
突然泣き出すあたしを、優は優しく抱き寄せてくれた。
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