こんな酷い顔じゃ…
こんな気持ちのままじゃ…
今日は誰にも
会いたくない……。
そう思ったあたしは
今日は一日、家に引きこもろうと、そう決めて。
自分の部屋へと戻ると…。
♪〜♪〜♪♪〜
「……………!!」
部屋に響き渡る、携帯の着信音…。
これは…
この着うたは…
優からだ――…!!
やっと
やっと
やっと、優から――…
あたしは、加速する心臓の鼓動を抑えながら、慌てて携帯に手をかけると。
覚悟を決めて
電話の通話ボタンを押した―…。
「もしもしっ、…優っ!?」
心臓はバクバクと騒ぎ立て、携帯を握りしめる手には、嫌な汗をかいている…。
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