今は一秒でも早く 優の声が聞きたい―…。 優に確かめたい――…!! あたしは人気(ヒトケ)の少ない、静かな講堂裏に駆け込むと。 鞄から携帯を取り出した。 優に電話しなくちゃ―…!! ……だけど、 携帯の発信ボタンを押す手が震えて…。 真実を知るのが怖くて…。 なかなか最後のボタンを押すことができない…。 緊張と不安で 心臓の鼓動は、バクバクと音を立てながら、物凄い速さで脈を打っている…。 .