…だけれど…。

あれからというもの。




優との電話の会話には

「今日は聖花ちゃんがさぁー…」

なんて、まるで口癖のように。
優は、その名前を口にするようになっていた―…。




悪気も自覚もないんだってことは、解ってはいるけれど…。



正直、その名前を聞くたびに、不安な気持ちは募っていくばかり―…。



それと同時に



あたしの中では、聖花ちゃんに対する

"嫉妬心"が芽生え始めていった…。




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