周りを見渡すが、さっきまであった影がない。 ……逃げやがった。 正面には額に青筋を浮かべた先生。 もとはと言えば、先生が昼寝したからこうなったのに。 「ま、とりあえずお前だけでも確保だな。 帰ったら課題は二倍だぞ」 あぁ、やっちゃった。 先生に右手を掴まれた。 「おい、伏せろ!」