「……絢?」 名前を呼ばれて、ハッとなり小刻みにうなずいてしまう。 するとさらに口の端を上げて、こっちに近づいてきた。 そして当たり前のようにあたしの目の前でその歩みは止まる。 藤岡くんと変わらないくらいのその身長に少し驚きつつ顔を上げると、 「会いたかったで、久しぶりやな」 至極慣れたように、あくまでも自然に、 その腕に抱きしめられた。