次の日の朝
顔を合わせると昨日のキスを思い出して、顔が赤くなった。

「おはよう、陽」

『お…おはよう、悠翔』

「何照れてんの?」
あたしの顔を覗き込む悠翔は余裕そうに微かに笑っている。

『うッ…うるさい!!』



「やっぱり陽も女の子なんだな~」
からかいながら、
あたしの背中を叩く浩平

『イタッ』

「おい浩平、陽に気安く触るなよな」
悠翔があたしと浩平の間に入る

「何だよ、悠翔…自分のもんなった瞬間からそれかよ?!」

「うるせッ… 俺の陽だ! 触るな」

「悠翔がちゃんと男に見える……」

「どーゆう意味だ?!」




こんな幸せな時間が続くって思ってた………


影はゆっくりと近付いてきていることをあたし達はまだ知らない。