――《只今より華南 対 青羽の試合を始めます》



それぞれの思いが交差する試合が始る…



メンバー表を受け取りスタート(最初に出場するメンバー)を選び名前を呼ぶ

『剛さん、将さん、悠翔、剣夜…あと浩平』

「お前ら気合い入れろよ!!!!」
剛さんの声がみんなの心を掻き立てる


『「「しゃあッ!!」」』



『相手はナメてかかってます。その証拠にベストメンバーじゃありません…3ピリまでにベストメンバーを引っ張り出して下さい。それでないとこの試合に意味はありません…最初から全力でいきます』

「「「おうッ」」」

みんながコートに入っていく中、急に悠翔があたしのもとに走ってきた。
「陽…俺、頑張るから。陽の満足なプレー出来たら…俺の話聞いて?」

あたしの頬を撫でながらすがるような目で見る。

『……いいよ』

そう呟くあたしに
すごく嬉しそうに笑った悠翔の笑顔に“久しぶりの向日葵みたいな笑顔”と思った。



――《礼》

「「「お願いします!」」」



―――ピッ!!
試合開始を告げるホイッスルが鳴った