体力テストを終えると
それを元にメニューを組み、

あたしは徹底的に走り込み・筋力アップ…
そしてボールコントロール・シュート・ゾーンディフェンスをみんなに叩き込んだ。


「なぁ…陽?」

『うん?』

「陽はいいのか?」
練習が終わりダウン(クールダウン)していると
いきなり真剣な目をして悠翔が聞いてきた

『何が?』

「お前はプレーヤーだろ? 俺たちに合わせた練習じゃなくて、もっと上手くなるために…レベル高い練習したいんじゃないのか??」

『基礎は大事だよ。あたしは大丈夫。悠翔は心配しなくていいから…』

「………」

沈黙があたし達を包む
多分、
嘘だってバレてる。


本当は大丈夫なんかじゃない…
自分のスキルは徐々に失ってしまうんじゃないんか、と――
みんなには黙ってるけど土日の部活が始まる時間の3時間前に行って、いつも華南でやっていた自分のメニューをこなしている。
それでも不安は消えない……

嫌だ。
弱くなんかなりたくない
あたしは強くないと愛されないのに――…